ランニングを始めた時、最初に直面する問題は
「どんなウェアや靴を買ったらいいの?」
ではないでしょうか。
シューズについては実店舗で足型を測り、専門家のアドバイスを1対1で聞きながら選ぶべきです。人気のシューズにすぐに飛びついてはいけませんし、足のサイズを専門の機械で測らないと自分に合うサイズの靴を選ぶことも難しいです。
一方で、ウェアについては好みが大きく分かれるところでもありますが、押さえておきたいポイントもいくつかあります。今回は、ランニングウェア上下について、選び方のポイントのご紹介です。
ランニングウェアの選び方
ランニングウェアを選ぶポイントは細かなところまであげるとキリがありません。ただ、おおまかに分けると次の2つになるのではないでしょうか?
・機能で選ぶ
・デザインで選ぶ
おそらくはこの両方が自分の希望に合うものを選ぶランナーが多いと思います。デザインは見た目の好みなので解説不要でしょう。今回は機能面に絞って解説します。ランニング初心者に向けて、「こんな機能を持ったウェアもあるよ〜」「こんなところに気をつけるといいよ〜」「こんな機能があるウェアを選ぶといいよ〜」といったアドバイスを書かせていただいてます。
Tシャツの選び方
ランニング用のTシャツといっても、素材やつくりがメーカーや商品によって様々です。
軽くて通気性のあるものを選ぶというのは必須です。あとは大会の時には数時間着て走り続けることになるので、着心地も重要になるでしょう。

Tシャツかノースリーブか
大会を見ていると、トップランナーはノースリーブが多いように感じます。それでは、自分もノースリーブを選んでおいた方が記録が伸びるのか?と思うかもしれませんが、その答えは△です。
季節にもよりますが、高速で走るトップランナーは体内での熱をどんどん生み出すので、同じ気温でも初心者ランナーとは気温の感じ方が違います。疲労の原因になる紫外線の影響も見逃せません。フルマラソン3時間以内でゴールしてしまうトップランナーと初心者ランナーを比べれば、初心者の方が紫外線を浴びている時間が当然長く、影響を受けやすいのです。少しでも紫外線を浴びないような服装を心がける意味で、Tシャツの方がおすすめです。
練習の中でノースリーブを試してみて、合うなと感じたら取り入れるのがいいのではないでしょうか。
色で体のダメージを防げる
ウェアの色、好みだけで選ぼうとしていませんか?もちろん、モチベーションUPのためにも好みの色を選ぶことがとても大事なことです。しかし、ウェアの色によって体が受けるダメージが異なることも覚えておきましょう。
ポイントは紫外線です。黒色は紫外線を吸収しやすく、白色は吸収しにくいと言われています。つまり、黒色のウェアを着ていると、紫外線をより多く吸収してしまうのです。一方で白色のウェアを着ておくと紫外線を吸収しにくいため、疲れにくくなります。
ウェアを選ぶ際には、白色または白に近い薄い色を選ぶのがおすすめです。これは、アームカバーや帽子などといった小物類にも同じことが言えます。
気温に応じた選択は個人差あり
夏であればたいていのランナーはTシャツかノースリーブで走っています。日焼け対策で通気性のある長袖を着る方もいますし、上半身裸で走るおじさまもいますが。
特に困るのが冬のウェア選びです。同じ気温でも晴れか曇りかで体感温度が違いますし、風の有無も大きく影響します。体感温度は人によって異なりますし、走るスピードや距離、練習強度によっても変わるので「気温○度ならこの服装で!」と言い切ることができません。経験を積んで慣れていくしかないわけです。ただ、強いて言えばおすすめなのは「迷ったら温かいものを選べ」です。運動するはずなのに体が冷えてしまっては意味がありませんし、冷えはケガの原因にもなります。むしろ暑く感じてしまう方がマシです。経験を積んでいくうちに「気温○度の晴れ、この練習ならこの服装が合うな」と掴めてきますよ。
パンツの選び方
タイツかランパンか
パンツですが、締め付けのあるいわゆる“タイツ”のタイプかゆとりのある“ランパン”タイプかのどちらかでまず迷うかと思いますが、やはりタイツが主流です。
なぜなら、適度な締め付けが筋肉の余計な振動を防ぎ、疲労の蓄積を抑える効果があるといわれているからです。あとは気温によって丈を選べばいいと思います。
ロング丈のタイツはゆっくりとしたペースで長い時間走るのには向いていますが、スピードを上げる練習にはあまり適しません。締め付けがあるぶん、関節の可動域が狭まってしまう上、動き方が制限されてしまうからです。私もロングタイツを使うことがありますが、足を上げた時に膝がタイツに引っかかって上がりづらいと感じることがよくあります。製品や履き方によっても変わってくると思いますが、スピード系の練習をする時などにはハーフ丈のものを選んで、寒ければカーフを活用しましょう。
初めてのハーフ、フルなどの大会に出る時にはよほど熱くなければロングタイツがおすすめです。
余談ですが、タイツはネットに入れて洗濯すると長持ちします。ネットに入れずに洗濯機にかけると他の衣類と絡まってしまい、伸びてしまうかもしれません。

↑私のレース用ウェアです。適度な締め付けによって筋肉の余計な振動を抑え、疲労を溜めにくくしてくれます。

↑練習用に使っているパンツです。少し締め付けのあるオレンジの生地と外側の黒の二層構造になっています。ロングタイツに合わせて履くのもOKです。
ポケット有無もポイント
見た目が同じようなタイツやパンツでも、腰の部分のポケットの構造にも個性が出ます。ポケットが全くないものを選ぶと、スマホやジェルを持って走る際にウェストポーチなどが必要になります。
私はレース用のハーフタイツは必要な分のジェルが入るものを買いました。スマホは持たずに走るので、ジェルが入るポケットがあれば十分なのです。
ポーチを使わないのであれば、タイツやパンツを買う時にレースで使うジェルを持って行き、ポケットに入るかどうか試してみるのがおすすめです。タイツを買って家に帰ってから「ジェルが入らない!!」と焦らないようにしましょう。

↑レース用ウェアは大きめのアミノサウルスジェルも3つ入るポケットつき。

↑練習用のものは自宅の鍵やスマホもギリギリ入るサイズのポケット付きにしています。鍵を入れることを考えると、途中で落ちないようにチャック付きのものが安心です。
練習用と本番用は分けたい
私はシューズもウェアも本番用と練習用を完全に分けています。本番用の高機能のものの劣化を遅くし、長く使うためです。また、本番用の高機能ウェアを練習で使うと、ウェアのサポートを得てしまうため練習の効果が少し落ちます。本番で普段の練習よりも高機能なウェアを使うことによって、同じペースでも楽に走れるはずです。野球選手が打席に入る前に重いマスコットバットを振るのと同じです。
また、気持ちの面でも影響があります。本番にしか使わないウェアを着ると、それだけで特別感があり、アドレナリンが吹き出してきます。本番だけの大好きな特別なウェアを着ると、ワクワク感と高揚感が止まらなくなります。気持ちのスイッチを入れるためにもウェアはとても重要な要素です。
大切なウェアを長く使うためにも、ぜひとも本番用と練習用は分けて使うようにしましょう。
大会前に必ず試走を
本番用ウェアを着用して試走することも大切です。いざ走ってみたら合わなかったと言うこともあり得ます。本番レースでスムーズな補給をするために、ポケットからジェルを取り出す練習もしておくといいでしょう。

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